南太平洋の楽園の代表と言っても過言ではないタヒチ(フランス領ポリネシア)、一度は訪れたいと願っていたタヒチで休暇を過ごすことができた。
タヒチはサモアから2400km離れていてジェット旅客機で飛べば3時間で着いてしまう近さなのだが空路がなくニュージランドを経由して待ち時間を含めると16時間もかかるという遠方の地であった、ちなみに日本からは8時間でタヒチに到着する。
旅程
2月18日 サモア03:55発 オークランド19日09:30着
2月23日 オークランド17:15発 タヒチ(パペーテ)22日22:50着
2月25日 パペーテ15:30発 モーレア島15:40着
2月28日 モーレア島08:15発 パペーテ経由ライアテア島10:30着
3月2日 ライアテア島08:35発 ボラボラ島08:50着
3月7日 ボラボラ島13:30発 パペーテ14:15着
3月10日 パペーテ09:30発 ランギロア環礁10:25着
3月15日 ランギロア環礁10:25発 パペーテ11:45着
3月16日 パペーテ05:10発 オークランド経由サモア22:10着
南太平洋にあるフランスの海外領土。総面積3521km2。
ひろい海域に散在し、ソシエテ諸島、トゥアモトゥ諸島、ガンビエル諸島、トゥブアイ諸島、マルキーズ諸島の5つの諸島からなる。行政上は、メキシコの南にある無人の環礁クリッパートン島もフランス領ポリネシアに属している。人口は21万9521人(1996年)。
住民のほとんどはポリネシア人で、中国系、ヨーロッパ系の人々もいる。公用語はフランス語だが、一般に使用されているのはタヒチ語をはじめポリネシア系の言語である。タヒチ島のパペーテが主都。主要輸出品は、コプラ、バニラ、養殖真珠。漁業と熱帯産果物の栽培が盛んで、観光地としても成長しており、島の重要な収入源となっている。
1840年代に、フランスの保護下にはいり、のち併合された。1958年の住民投票の結果、フランスの海外領土となった。
"フランス領ポリネシア" Microsoft(R) Encarta(R) Encyclopedia 2001. (C) 1993-2000 Microsoft Corporation. All rights reserved.
タヒチ島は淡路島の2.5倍ほどの大きさでフランス領ポリネシアの首都パペーテがある。
パペーテは小さいが都会の風情がある、道路沿いにはフランス風のレストランが店を出していて、ウオーターフロントは整備され、大型客船が着岸できる埠頭やヨットハーバーが設けられている。朝夕のラッシュ時には道路は車で溢れ大都会の中心街と見間違うほどである。
埠頭にはつぎつぎと大型客船が着岸し多くの観光客を吐き出しているまさに南太平洋の観光のメッカと言える。
この埠頭に面して広場があり、夜になるとル・ロットと呼ばれるトラックを改造した屋台が20台ほど店を出し色々な種類の食べ物を提供してくれる、中華料理の屋台にはお世話になった。また週末の夜にはにはこの広場にある舞台でバンドの演奏やダンスが演じられ子どもたちを含めた地元の人々の中に入りが夜遅くまで楽しませてもらった。
岸壁に頭付けで係留しているヨット
ビーナス岬の灯台
1769年キャプテンクックが金星の太陽面通過を観測したところ。
大寺院
1875年建造のカトリック寺院
モーレアはパペーテの北西約15kmに位置する、クック湾とオプノフ湾を擁し、鋭い峰の山々が素晴らしい景観を呈している。
ミュージカル映画「南太平洋」でバリハイ島のモデルになった島として有名である。
湾からの景観はこの世のものとは言えないほどの絶景と言われているいつの日か自分のヨットでこの湾に停泊したい。
パペーテよりモーレア島を望む
クック湾に停泊している客船
ベルベデーレ展望台からの眺め、息を呑む美しさである。右ががクック湾、左がオプノフ湾、中央の山がロツイ山。1777年にクックがアンカリングしたのはクック湾ではなくオプノフ湾だそうだ。
ライアテアはタヒチの北西160kmに位置し、華やかさはないがフレンチポリネシアでタヒチに次ぐ行政・商業の中心地となっている。ヨットのマリナーも整備されていてフレンチポリネシアのセーリングセンターとなっている。
また、古代ポリネシアの信仰の中心地であり遠くハワイやニュージランドからカヌーで巡礼者がやってきたといわれている。その祭壇がマラエと呼ばれポリネシアで最も重要とされているタプタプアテアのマラエが一部修復され保存されている。そのマラエを見たいと思いこの島を訪れた。
ウツロアには真新しい埠頭ができていて豪華客船が横付けできる。客船が入港すると歓迎のタヒチダンスが演じられていた。
スターダストマリナー
アアロア湾の奥にありチャーター用の立派なカタマランが舫われている。
ボラボラはライアテア島の北西40kmに位置している。
その美しさはフレンチポリネシアを代表する島と言われ、「太平洋の真珠」と呼ばれている。
島の中央にそびえる特異な容姿の山とその島を取り巻く完璧なリーフ、リーフ内のラグーンのバランスの美しさは写真で現しきることは不可能である。
ラグーンの色はその水深により変化し、見る者を魅了するライトブルーは2~4mの水深の部分に現れる。
第二次世界大戦では米国の前線基地として空港がが建設され(1943年)、この空港はパペーテが開港する1961年までフレンチポリネシアの国際空港として使用された。日本軍を迎え撃つために備えられた7インチの大砲は今も残っていて見ることができる。
ランギロアはタヒチの北東350kmに位置している、世界第二の大きさの環礁である、東西75km・南北25kmの大きさでリーフの対岸は見えずラグーンは大洋のようである。ちなみに、世界第一の環礁はマーシャル諸島にあるクウエジェリン環礁である。
ラグーンと外海が通じているパスは3箇所だけで潮の干満に応じて激しい潮流が生じる、その攪拌作用によるものと想像するが魚類の餌が豊富なためパスでは多種で大量の魚が見られる。
このパスで潮流に乗って行うドリフトダイブは素晴らしくダイバーのあこがれの的となっている、私はここでダイビングを12回楽しむことができた。
青い空と海、人影の無いビーチ、ゆっくりと流れる時間は他の島では得がたいものであり私の好むところである。。
あくまでも静かなラグーン
宿泊したペンションの食堂
ひっそりと佇むアバトル村の教会
私はサモアで2002年の6月にPADIのオープンウオーターのサーティフィケートを取得し、週末はダイビングを楽しんでいた、この旅行で初めてサモア外でのダイビングを行った。
モーレアではいきなり多数のレモンシャークの中に入り込み、ボラボラではマンタと面会、ランギロアでは3m近くあるシャークと会い、ドリフトダイブを経験する等初体験の連続でダイビングの醍醐味を堪能することができた
マンタ ボラボラ ラグーン内、水深18m
全長3m近いシルバーティップシャーク
ランギロア アバトルパス 水深25m
ランギロア環礁に沈む夕日